「要領のいい人たち」、もしくは「口入れ屋たち」の終焉
近年、会社努めをしていて人材評価の変化を富に感じる。以前と違い、自分への評価が高まっているので不思議な感じがする。また、いわゆる大企業に入社する人材の質の低下と採用人材がすぐに辞めてしまうのも顕著な変化だ。
このことは投資ブロガー、某投資顧問のアドバイザーである、たぱぞうさんのブログでも指摘されている。
みんなお金にこだわりすぎ!ホリエモンの「お金論」に一同驚き(年金を語る#2)【NewsPicksコラボ】
youtubeでホリエモンがウェルスナビCEO 柴山和久さんの話(動画11:00くらいから)に対して、「大企業のホワイトカラーの9割が必要ない」(動画11:50くらいから)と断言していたが同感だ。柴山さんは年収一千万円程度の人材を語っていたが、銀行員やスーパゼネコンの2千万円程度の人材まで必要ないと思う。
根拠として、最終成果物やサービスを最適化する手法が標準化して、広く一般に普及してしまった事が挙げられる。
例えば、3Dプリンタによる試作は、従来の試作品と比べて短納期で作れ、図面不要、組み立ての手順なし、手間なく試作品が作れるようになった。
電車の乗り換えや天気の情報は今やスマホで簡単に得ることができるようになったし、ミュージシャンのライブ告知もYoutubeやTwitterなどのSNSで簡単に告知できる。広告代理店やテレビ局などが斜陽産業になった。
そうなると、従来の最終成果物製品を製作する工程で必要だった中間人材が必要なくなってしまう。どのくらいの作業があり、その作業にどのような手順が必要で、必要な人材はどのような人が必要かが見える化してしまった。こうなるとインテグラルアーキテクチャと呼ばれるすり合わせ業務を行う人材は必要ない。
インテグラルアーキテクチャの業務が行われる最後の砦は自動車業界だが、そこも時間の問題だろう。トヨタがMaaSで価値観の変化に対応していようとしているが、iTunesとiPodが市場に登場する前のwalkmanのように感じる。
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かつてはこの中間作業者に高学歴の「要領のいい人たち」、もしくは「口入れ屋たち」がはびこっていたが最早必要ない。どうなるんだろう。
<この項、了>